泡のなる木?
美しい里山公園内にはいくつか池があるんですが、今日その中のひとつでこんなものを見つけました。
池のそばの木に、拳ほどの泡の塊がぶら下がっています。
「泡のなる木」でしょうか?
いいえ、実はこれ、カエルの卵なんです。
これが親ガエル(オス)です。
「モリアオガエル」というアマガエルを大きくしたようなカエルで、こんな風に水面上に突き出した木の枝に粘液の泡の塊を作り、その中に卵を産み付けます。
この塊を「卵塊」といいます。
卵が成長してオタマジャクシになると、卵塊は溶けてオタマジャクシが水面に落ち、そこでカエルになるまで成長するというカラクリです。
実はこのモリアオガエル、岡山県のレッドデータブックで「絶滅危惧II類」に指定されていて、「絶滅の危険が増大している種」とされています。
里山の自然の一員として、大切にしていきたいですね。